設立趣意書

 

1【趣旨】

料飲三田会」はあるのに「料飲稲門会」はないのか。

そんな疑問から始まり、ないのなら作るべしというのがそもそものきっかけでした。 調べてみると業種別稲門会として「酒造稲門会」と「食べ物屋稲門会」と「ホテル稲門

会」という歴史もある稲門会があることがわかりました。 我々の目的「外食産業の健全な発展のためのプラットホーム作り」を目指すためには、 業種別稲門会の解釈を少し広げてフードサービス業界に関わる業種全般を対象とし、 フードサービス業界という横軸のつながりによるシナジー効果を生みだす「料飲稲門会」 を設立したいという想いから、新たに同志を集う決断をいたしました。

フードサービス業界に関わる多くの人が同じベクトルを向くことで業界全体を変えていく。 その起爆剤になれるのは、利害関係を超越して『志』のもとに集う仲間であり、それは まさに、早稲田の「在野精神」「進取の精神」の DNA を持つ我々の役割ではないでしょ うか。

「料飲稲門会」は起爆剤であるがゆえに、その実務は稲門の枠を超えてゆきます。フ ードサービス業界のビッグバンをここから起こそうではありませんか。 「早稲田」の旗のもとに『志』高く集う稲門の士で、新たな外食産業の礎を作り上げます。

既存の「酒造稲門会」・「食べ物屋稲門会」・「ホテル稲門会」の皆様とも連携をとらせ ていただいて外食産業のために共存共栄していければ幸いです。 

2【目的】

【外食産業の健全な発展のためのプラットホーム作り】

 

◎『人材育成』

「早稲田大学と連携し、「早稲田」ブランドを最大限活用した外食産業向け人材教育

機関の設立・運営。」

外食産業経営者のスキルアップ・幹部教育を始め、成長企業の弱点となる人材教育 をサポート。 座学だけでなく、実際に街に出てのワークショップなども取り入れ、先輩経営者の生の 声を聞きながらスキルアップを目指します。(民間ではスクーリングパッドなども参考 例) 将来的には、ルコルドンブルーの日本版のような調理技術も学べる機能も視野に入れ ます。

 

◎『創業支援』

「教育から創業支援をワンストップで行う仕組み作り。」

「早稲田」のブランド・クオリティにより、創業者としての基盤とサポート体制を手に入れ ることにより、事業の成功確率・成長率は業界平均値よりも格段に上昇します。 つまりは、投資リスクが減少することになり、企業に対する投資を受けやすくなります。 例えば、ファンドを形成し(例:ビール会社など外食支援企業)積極的に企業育成を促 す仕組みを構築するのもひとつの方法です。 個人起業家が企業を健全に成長させるプラットホームを作ることにより、教育・事業の 一体化を図ります。 これにより外食産業の産業としてのレベルアップと、社会から見た外食産業の地位向 上を目指します。

 

◎『生産者交流』

「価値ある生産者がつくる価値あるものを正しく消費する仕組みづくり」

6次産業化・地産地消・国産国消が謳われ、一部の企業、消費者はそういった時代の流れを敏感に感じ取っています。 「外食産業による生産者交流」とは、「日本が未来の世代に残すべき産業のあり方」を きちんと識別・認識し、保存していくことではないでしょうか。 単純に「国産」だからということではないと考えます。

遺伝子組み換えや F1 種子問題、農薬・添加物問題だけでなく、日本の生産者の現状、 問題点など様々な視点から学んだ時に、「日本人にとって、本当に守り、育てなければ ならない価値ある生産とは」に対する答えが導き出されるはずです。 価格競争から付加価値競争の時代に変化する中で、外食産業の共通認識として、 「正しい食材の価値基準」をつくるべきであり、それは見栄えや利便性でなく、安全性 や栄養・鮮度が基準となるべきです。
外食産業の食材費は
8 兆円もの規模があります。 我々が正しい選択をすることで、正しいものをつくる土壌が耕されるのです。 そのような学びの場づくり、生産者の皆様との交流などの場づくりを第一歩とします。

 

◎『グローバル』

「世界視野でみる日本の食文化の価値と行動への積極的働きかけ」

「海外に進出する外食企業のサポート」は JETRO はじめ多くの団体、企業が既に取り 組んでいます。
「日本の食文化を世界に発信する取り組み」は言うまでもありません。 官民連携しながら、我々も海外の稲門会との協力体制のもと、このような活動にも関わ ります。 しかしできることなら我々は、より「グローバル」な視点で日本の「食」を捉え、問題を解 決することにも挑戦したいのです。 それは、非常に難しくインテリジェンスを必要とする問題です。 だからこそ「早稲田」の出番ではないでしょうか。 例えば日本の「残飯問題」のように、世界視野から見ると「飽食と飢餓」のなかで 日本の食品廃棄量はどのように映るのでしょうか。 一方で飽食による肥満で成人病に苦しむ日本人。 これらの社会問題と、外食産業は無関係でしょうか。

日本の食文化が世界から注目される中、日本の「食」がどうあるべきかを考える、 これもひとつの「グローバル」な課題なのです。

 

◎『健康』

「外食ばかりでも健康になる食生活が送れる仕組みづくり」

ますます高齢化する日本において、外食産業の健康に対する責任は非常に大きくなっ ています。
「日本食」は本当にヘルシーなのでしょうか。 世界が注目しているヘルシーフード、日本食。 「日本食」と、「日本人が摂取している食事」は明らかに違うようにみえます。 日本人が「健康を維持するために必要な食事」と「食べ続けると健康を害する食事」、 外食産業が提供すべきはどちらの食事でしょうか。 外食ばかりでも健康を維持できる食事を提供するお店。 そのベンチマークとなるような実店舗をつくる試みも第一歩として挑戦したいと考えま す。

 

◎『飲食による街づくり』

「飲食店による街づくり・地域活性化の時代」

ソーシャルメディアが発達している 21 世紀現代、街づくり・地域活性化においては、人 と人とがリアルにコミュニケートする飲食店のあり方が最も重要な課題となります。 地域稲門会との連携により、街づくりにおける飲食店の役割の啓蒙活動、地域自治体 等との連携による飲食空間づくりなど、地域コミュニケーションの場としての飲食店によ る街づくり・地域活性化に寄与していきます。

 

 

以上 (平成 26 6 月吉日 呼びかけ人 一同)